モノマー ( 別名:単量体 )
モノマーとは、重合が行われる際の基質となる物質のことである。 高分子(ポリマー)の基本構造の構成単位となるもので、モノマー分子と呼ばれる。 ちなみにモノはギリシア語で「1」を意味異する接頭辞であり、「たくさん」を意味するポリマー(高分子)の対義語になっている。
ポリマー (別名:重合体)
ポリマーとは、2つ以上のモノマーが重合反応してできる化合物のことである。 多数のモノマーが数多く連なって形成された高分子であるポリマーとしては、 ポリ容器に用いられるポリエチレンや、電気製品のケースに使われているABS樹脂などがある。
コポリマー ( 別名:共重合 )
共重合(きょうじゅうごう、copolymerization)とは、2種類以上のモノマーを用いて行う重合のこと。 生成するポリマーは共重合体 (copolymer) と呼ばれる。
ポリエチレン(PE)
ポリエチレン(Polyethylene)は数千以上のエチレン単位が結合することによってつくられる、非常に長い鎖のアルカン分子の総称、あるいはエチレンと他の少量のモノマー共重合体で、ポリエチまたは英語名の略称でPEとも呼ばれています。 ポリエチレンは、(1)比重が小さい、(2)化学的に安定で耐水性、耐薬品性がある、(3)強靭で、弾力性が高く、耐寒性に優れている(4)加工性がよいなどの特長があります。 スーパーの買い物袋、灯油の容器、フィルム、シート、成形品などに広く使用されています。
ポリエステル(Polyester)
石油を原料とするプラスチックのポリエステル(Polyester)はポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate,通称:PET)の合成繊維です。 化合物の種類によってポリエステルにもたくさんの種類がありますが、PETボトルでおなじみのPETはポリエチレンテレフタレートというポリエステルの一種です。 プラスチックの中でも比較的安く大量生産でき、加工しやすいことから、繊維として日常の衣料になったり、PETボトルなどの容器などに利用されています。
ナイロン(PA)
一般に、酸とアミンが反応してできるアミド結合をもつ高分子化合物の総称をポリアミド(またはナイロン)と呼んでいます。 1931年に米国デュポン社のW.H.Carothersらによって発見されたのが始まりで、日本では1951年、東洋レーヨン(株)(現東レ(株))によって初めて工業化されました。 自動車用のガソリンタンク・ラジエータタンク、吸気部品等に使用されているほか、電気・電子部品であるコネクタ、電気開閉器、ブレーカ、電線被膜や、その他、建設資材や椅子の脚、歯ブラシなどあらゆる分野で用いられています。
素材簡単比較表
ポリエチレン | ポリエステル | ナイロン | |
---|---|---|---|
硬さ | 柔らかい | 硬い | とても柔らかい |
伸縮性 | 少しあり | ほとんど無し | あり |
糸の強さ | とても強い | とても強い | 普通 |
吸水性 | なし | なし | あり |
比重 | 軽い | 軽い | 普通 |
耐光性 | 紫外線に強い | 紫外線に強い | 紫外線に弱い |
価格 (素材のコスト) |
高い | やや高い | 普通 |